院長インタビュー
―町屋造りの入院設備
「自宅にいるよりくつろげる」と好評です―
渡邉医院の手術実績は?
内痔核の手術など、各種手術を毎月60件程度行っています。なので、年間700件程度の手術を行っている計算になります。
渡邉医院の手術の特徴は?
病床数19床の入院設備があり、入院による各種手術が受けられる点です。当院では基本的に、入院による手術をおすすめしています。それは術後、予期せぬトラブルが起こっても迅速に対応でき、患者様にとっても安心だからです。
ただ、それだけが入院をおすすめする理由ではありません。日帰りの場合、午後に手術を受けて3時間ほどお休みいただき、夕方ごろにご帰宅となるわけですが、傷の状態を診るために翌日、またご来院いただかなければいけません。であれば、入院した方が患者様にとって楽だと思うからです。
また、入院することで病気や術後の経過のことなどがよく理解していただけますし、患者様によっては「自宅にいるよりくつろげる」とおっしゃって、普段の疲れをリフレッシュされている方もおられます。当院にはベッドだけでなく畳敷きの個室もあり、こちらは「まるで田舎に帰省したみたい」と非常に喜ばれています。妊娠中の方や小さな子供連れの方でも入院できるようになっているので、幅広い方のご要望にお応えすることができます。
入院設備の雰囲気もとても特徴的ですよね?
1998年(平成10年)に老朽化していた旧渡邉医院を改築して、病床数を9床から19床に増やしました。その時、病院にありがちな冷たい雰囲気ではなく、従来の木造和風の町屋造りの温かみのある雰囲気をそのまま残しています。病院に入院するというよりも、親戚の家に泊まりに来たような気分でくつろいでいただけます。
日帰り手術も受けられますか?
近年、「ジオン注」といって注射で内痔核が治せる治療方法があり、この場合、治療当日にお帰りいただいて、その1週間後に再診してもらうようにしています。また、障害をお持ちの方、目の不自由な方、認知症を患っている方など、ご自宅の方が楽に生活ができる場合には、日帰り手術を行うこともあります。患者様一人ひとりの事情に応じて、柔軟に対応するようにしています。
―入院・日帰りの両方に対応できるので
最良の治療方法が選択できます―
入院・日帰りの両方が選べるメリットは?
入院設備のあるなしで、手術方法の選択の仕方が変わってきます。本当はAという手術方法を行わなければいけないのに、入院設備がないためBという日帰りで済む方法を選択する、ということが起こるのです。つまり、「患者をその日のうちに帰さないといけない」という縛りがあるために、手術方法の選択肢が狭まってしまうというわけです。
当院には入院設備がありますので、こうしたことはありません。その患者様にとって最適な方法をきちんと選択することができます。その方の病状に応じて、「入院してしっかり治しましょう」「入院するほどではないので、日帰りで治療しましょう」というように、幅広い選択肢の中から一番良い方法を選ぶことができるのです。