医院について

院長インタビュー

院長インタビュー-患者様一人ひとりしっかり治していくことが多くの患者様を治すことに繋がる―

90年の歴史を持つ渡邉医院、あらためてその診療理念は?

父が病気で倒れて、私が渡邉医院に帰って来た時にこんなことを言われました。

“患者様一人ひとりしっかり治していくこと

それを積み重ねていくこと

そうして初めて多くの患者様を治すことができる”

当時、病に倒れた父に代わって私が診療していたのですが、1週間くらい過ぎた時、パタっと患者様がいらっしゃらなくなり、すっかり焦ってしまったことがありました。そんな私を見て父が言った言葉です。この言葉はそのまま、医師としての私の指針となり、そして渡邉医院の診療理念として今もなお生き続けています。

1つ1つの治療をきちんと行い、一人おひとりの患者様をしっかりと治し続けてきた積み重ねが、渡邉医院の90年の歴史を作り上げているのです。

渡邉医院を継承した当時の思いは?

とにかく必死でした。渡邉医院に帰ってきた時、すでに手術の予定が入っていて、父に代わって私が手術しなければいけませんでしたから。この時、母が手術予定の患者様全員に電話をかけて、「息子が手術することになりましたが、それでもいいですか?」と聞いてくれたのです。普通、会ったことがなく、どんな経歴・実績を持っているかもわからない医師の手術など受けたくないですよね?でも、患者様全員が「いいですよ」と言ってくれたのです。これは、祖父・父が長きに渡り信頼のおける医療を提供し続けてきたからだと思います。患者様が祖父・父を信頼しているからこそ、「その息子なら大丈夫だろう」と思ってくれたのです。

当時は目の前のことに必死で、そうしたことにまでなかなか考えが及びませんでしたが、今になって「そうだったんだな」と思います。

 

―暗い表情だった患者様がニコっと笑ってお帰りになる姿

それが何よりの喜びです―

 

「患者様からの信頼」を受け継ぐ上で心がけていることは?

長年の歴史を経て得た患者様の信頼、それにしっかりと応えなければいけないと思い、年に1回、必ず日本大腸肛門病学会に出席して、これまでの自分の実績や研究を発表するようにしています。また、近畿肛門疾患懇談会という肛門科の医師同士の研究会があり、それにも必ず参加するようにしています。当院は私一人で診療していますので、学会や研究会に出席して、自分の考えや治療が正しいかどうかを確認するようにしています。

こうしたことを渡邉医院に帰って来てから25年間ずっと続けていて、このことはきっと何らかの形で患者様に還元できているものと思っています。肛門科専門の医院として診療を行っている以上、こうした臨床研究の発表などは自分に与えられた使命と考えて、今後も続けるつもりです。

肛門科の医師になったきっかけは?

祖父・父が医師だったので、「自分も医師になるのだろうな」と漠然と思っていましたが、初めから肛門科の医師になろうとしたわけではなく、最初は整形外科医を目指しました。ですが、私は関節が反対に曲がっているのを見るのが生理的に苦手で(笑)、脱臼を整復する感覚も苦手だったので、整形外科ではなく消化器外科の医局に入りました。

日本大学医学部の第三外科に入ったのですが、その時、指導を受けた教授が肛門のことを熱心に研究されている方で、そこで肛門科のことを学びました。そして、父が病気で倒れたため京都へ戻り、渡邉医院で肛門科医として診療を行うようになったのです。ちなみに、渡邉医院へ帰ってくる2~3年前は外科医として救命救急センターにいて、この時の経験は今の治療にとても役立っています。

どんな時に医師としての喜びを感じますか?

具合が悪く暗い顔でお越しになられた患者様が、当院の治療を経て、明るい表情でお帰りになる姿を目にする時です。そうしてニコっと笑ってお帰りいただくためにはどうすればいいのか?常にそのことを考えています。

 

―肛門科は嘘がつけない科目

最良の治療のための追求はまだまだ続く―

 

これからの渡邉医院が目指すところは?

渡邉医院の90年の歴史を受け継ぎ、これまで通り、患者様から信頼され続ける医院でありたいと思います。当院は肛門科専門の医院ですので、色々な医院を回られて最後に当院へお越しになるという患者様もいらっしゃいます。肛門科の専門医院で、入院設備も設けている以上、そうした患者様を断ることは絶対にできません。どんなことをしても治さなければいけません。そのためにも、今よりもっと治療や手術方法に磨きをかける必要があります。

例えば、内痔核の手術でも、いつもと同じように行っても思うような経過をたどらないことがあります。それはなぜなのか?どうすれば上手くいくのか?まだまだ追究しなければいけませんし、工夫の余地はあります。

肛門科は、そうした努力がきちんと報われる科目だと思っています。言い換えれば。「肛門科は嘘がつけない科目」でもあるのです。内科の病気であれば、自覚症状がないうちに進行して、高血圧や肝機能の異常などが現れることもありますが、お尻の病気では必ず何かしらの症状が現れます。そのため、患者様に「良くなっていますね」と言っても、本当に良くなっていなければ出血、痛み、腫れなどの症状があるため、嘘はつけないですし、通じないのです。

これは手術の場合でも同じで、結果がストレートに現れます。では、どうすれば最良の結果が得られるのか?その答えは患者様が教えてくれます。肛門科の専門医院としてキャリアを積んできましたが、最良の治療のための追求はまだまだ続けていかなければいけないと思っています。

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